富士GC・第4戦 ■1984.10.21
  富士マスターズ250キロレース
かなやサニー悲願の初勝利! 安部 陸選手
安部のポール・ツー・ウィン
今回のP/Pは安部陸。予選終了寸前まで単独で走っていたため、タイムが伸びずにいたが、タイミングよく一気に数台のスリップを使用、予選2位の黒沢元治のタイムを0秒3飛び越して見事初のP/P。
スタートで好ダッシュを切ったのは黒沢、今回新しくマシーンを仕上げてきた相葉文男、安部、都平健二・・・・・と続いたが、250RでMT初参加の小幡栄と池上吉史、渡辺順一が接触し、コース上に破片が飛び散ったために赤旗が提示、マシーンを止めようと、数人のオフィシャルが飛び出したために、トップグループ後半のマシーンが急ブレーキ、7番手を走っていた下田次郎の急ブレーキに真田陸明が衝突、下田がスタンド手前の外壁に激突し助骨骨折と内蔵にダメージを負い重傷、観客席まで飛んだFRP製ボンネットフードなどにより観客6人が3日から1週間の軽傷を負った。
ドラミの後の再スタートでは黒沢が再び好ダッシュ、1周目から2位以下を離しはじめた、しかし2位争いは真田、安部の2人のリーダーに八木秀治、都平、相葉の5人でテールtoノーズの激しい争いを展開している。
後続に3秒余の差をつけ独走していた黒沢が11周、突然スローダウン、よろよろとピットインしてきた黒沢はそこで息の根を止めてしまった、キャブリンケージの破損であった。続いて相葉もミッショントラブルでリタイヤすると、トップ争いは真田と安部に完全に絞られる、都平、八木がやや遅れてこれに続く。互いにスリップを使い合いサイドbyサイドのデッドヒートを繰り広げていたが安部がややリード、そしてファイナルラップ、勝負をかけた真田が新コーナー入口で安部のインを突く・・がスピンしてストップ。間一髪を避けた安部だがアウトにふくらみ、やや遅れたところに都平がピッタリと着けた、並んで最終コーナーを立ち上がりフィニッシュラインを通過する2台だが、安部がわずか半車長前に出て初優勝を奪った。
『リタイヤしなければなんとか行けると思っていました、とにかく最高です』と語る安部は最終戦で初ポール・ポジションから初優勝。2位になった都平はこれでポイントを55点として初めてマイナーツーリング・チャンピオンシップを獲得した。
マイナーツーリング・レース結果(20周/出走20台)
予選(ドライ) 決勝(ドライ)
 1 16 安部 陸 SCCN RSかなやサニー 1’41.13  1 16 安部 陸 SCCN RSかなやサニー
. 12 黒沢元治 . 1’41. . 22 都平健二 イエローハットサニー
. . . . 1’41. . 10 八木秀治 HKSスターレット
. . . . 1’41. . 11 武藤文男 まつおかSPLサニー
 5 . . . 1’41.  5 17 関 達彦 KOEI CDIトリイSPサニー
. . . . 1’41. . 84 渋谷栄治 ウルトラHKS東名サニー
. . . . . . 18 浅野武夫 ウェッズスペシャルスターレット
. . . 《すみません、資料が・・・》 . . 44 新里勝則 オリエント・レノヴア・サニー
. . . . . . 83 駒 光武 鈴木板金千葉レーシングサニー
10 . . . . 10 19 小池伸子 BANDOHジャパンスターレット
優勝 安部 陸 かなやサニーの平均時速153.252km/h
グッバイ 金谷
故 金谷羊造氏 享年46才 MTレースを席巻したかなやサニー
B110〜B310サニーA型エンジン・名チューナー金谷羊造氏が、1997年4月7日早朝、自宅で突然意識不明となり4月21日午前5時30分他界した。防ぎようのなかった心不全とはいえ享年46才、あまりも早い別れとなった。
通夜には、富士クランド・チャンピオンレース・マイナーツーリング時代のライバル鈴木板金、クラタエンジニアリング、M&Tテクニカルスポーツ、オオタ(元オオツカ)、カトウ(ピットロード)、他多くのチューナーや、サニー使い真田陸明、渋谷栄治、相葉文男、安部 陸、佐野孝一、各選手ほか多くのドライバーが訪れた。
故 金谷氏は、昭和46年に筑波プロダクションカーレース(現N1)にKB110サニーでデビュー。勤務先日産サニーの同僚松井氏とプライベートでTSレース(現N2)を戦った後、ツーリングカーレースの老舗鈴木板金に入社、110TSサニーで活躍。
昭和57年に“RSかなや”を設立、このシーズンからサニーは110から310に移行、ドライバーに安部 陸を迎い入れMTレースで数々の戦歴を残した、合掌。

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