| 富士GCシリーズ第3戦・富士インター200マイル・レース 豪雨の中のマイナーツーリング 1982年9月11〜12日 |
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大型台風18号の接近で、公開練習の金曜日から降り出した雨は時間がたつにつれ、風を伴う豪雨になった。土曜日の11時から行われた予選も当然雨。26台の参加車はレインタイヤにさらにグルービングを施したタイヤを装着し30分間の予選に挑む。ポールポジションを奪ったのはFFの強みをいかんなく発揮した大場次雄のヤマトシビック、雨用のセッティングとしてはスタビライザーを外しただけで、スプリングもダンパーもドライの時と同じセッティングという。 決勝当日の朝、台風18号は足早に北上し、昼過ぎには静岡県に上陸することは確実となった。雨は前日よりも強くなり最悪のコンディション。レースは中止になっても不思議ではない状況である。 10時ちょうど、26台のマシンはフォーメーションラップにはいる。ハイスピードで動くワイパーすら強い雨足に遅れをとるほどのコンディションの悪さに、危険を感じたフロント・ロウの大場と武藤文雄はセイコータワー上の役員にむかって手振りでレースのスタートを見合わせるよう伝えるが、タワーの赤ランプは点灯し、数秒後グリーンに変わった。 |
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| 後続のクルマは水しぶきで何も見えない |
| ポールの大場シビックは、危険な状況でスタートを切ることは承伏できないとして、ゆっくり走り出す。その脇を右から左から各車が抜き去っていく。 スタート直後の1コーナー手前、ブレーキング・ポイントで案の定水溜まりに足をすくわれスピンするクルマが続出。その中を和田孝夫が5列目からうまくジャンプし、都平健二、武藤に続いて3番手で台コーナーに飛び込む。ここで2番手の武藤はハーフスピン、和田はあっさりパスして2番手に浮上。そして260Rで、今度はトップの都平が痛恨のスピン。和田はわずか半周で8台を抜き去りトップに踊り上がった。 2周め、トップ和田は直線でも激しく振られるサニーを押さえ込み、2番手武藤に早くも4秒差をつけスタンド前を通過。3番手以下も大差がつき、健闘する井上茂夫を先頭に、渋谷栄治−相葉文男−杉崎直司−安部陸−土岐祥二郎−藤原吉政−萩原光と続き、その後方では大場、都平、越野照喜らがサードグループを作る。 |
前車の巻き上げる水しぶきに視界を遮られながらもテールランプの淡い光をたよりに走る各車。 和田は予選終了後、レースは絶対に雨になると予想しサスペンションとデフをウェット仕様にセット。おかげで和田は快調に周回を重ね、4周めには武藤に10秒の大差をつける。 このトップ2車に較べ、3番手以下は大荒れでスピンするクルマが続出し順位は大きく入れ替わる。10周めには杉崎−相葉−萩原−渋谷−越野とマイナーツーリング・レース常連が3番手から7番手を固めた。このセカンドグループから抜け出したのが杉崎。30秒近くあった2車の差を1周3〜4秒ずつ縮め、300Rでスピンした武藤をかわし2番手に上がった。300R付近は川と化しており、ほとんどのドライバーが2速で通り抜けるが、杉崎は毎周この区間をスピン寸前の状態になりながらも必死に切り抜けトップの和田を追う。そのペースは武藤を追った時以上で、17秒あった差を最終ラップには7.5秒にまで縮めた。 |
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| 杉崎の猛追はすざましかったが、和田は6秒あまりの差をつけ逃げ切り、今シーズン初優勝を飾った。 それにしても激しい雨の中で強行されたマイナーツーリングカー・レース。『過去に例がないほどの豪雨の中、せっかく来てくれたお客サンのためにも、という理由でレースを強行したことは正しいことだったのか』と疑問を投げかける関係者が少なからずいた。結果良ければすべて良し−という考えからすれば、クラッシュしたクルマがわずか3台、負傷者もなく終わったのだから、すべて良しと考えるべきなのだろうか。 |
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| 直線でも激しくマシンは振られる |
| マイナーツーリング・チャンピオン・レース結果 1982.9.11〜12 出走26台 |
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| 予選 | 決勝 | ||||||||||
| 1 | 1 | 大場次雄 | YAMATO CIVIC | 1’40.29 | 1 | 25 | 和田孝夫 | ADVAN SUNNY | |||
| . | 5 | 武藤文雄 | バイコジンスーパーマツオカサニー | 1’40.74 | . | 2 | 杉崎直司 | ENKEI SUNNY | |||
| . | 22 | 都平健二 | リミットサニー | 1’41.12 | . | 5 | 武藤文雄 | バイコジンスーパーマツオカサニー | |||
| . | 3 | 相葉文男 | アロースティングオオツカサニー | 1’41.14 | . | 24 | 萩原 光 | ADVAN東名サニー | |||
| 5 | 37 | 越野照喜 | レーシングサービス正和サニー | 1’41.30 | 5 | 3 | 相葉文男 | アロースティングオオツカサニー | |||
| . | 37 | 越野照喜 | レーシングサービス正和サニー | ||||||||